不登校の始まり3

そう、スケート体験があり、俺はというと勿論リンクシューズが痛いのも嫌だから緩いサイズ感のシューズを選びリンクへ入場したのだが、お気づきの通り緩いサイズ感だから、立つのもやっとだし、フラフラしてコケるしで手すりの掃除要員と化していた。

そんな中ミキちゃんグループはスイスイと滑っており、さすがだなぁと思ったいたところ、タケシもスイスイとまではいかないが、リンクの中央で滑っている。
アイツめと悔しい目で見ているとなんとミキちゃんと会話し始めた。何とも言えないジェラシーが芽生え、手すりの掃除も止め、後ろからくる掃除要員2号3号に邪魔とばかりにどかされていたが、その時の俺の顔はどんな顔をしていたのだろう。

マスク今ならあります!

スケート体験も終わり、2日後ほどの放課後、タケシグループとミキちゃんグループで相変わらずジャレていた。しかし、どうも二人の空気が親密度が増している。
それを子供ながら感じていたし、タケシグループの他メンバーもそう感じているのか、タケシとミキちゃんの間に入ろうとしない(立ち位置の場所として)
「もしかしてこの二人付き合おうとしている?いや、すでに付き合っている?」

まだまだ、子供だから付き合うの意味や定義等分からないが、好き同士っていうことは間違いってことはわかる。

当時は、【うちの子にかぎって】ってなる田村正和が先生役をするドラマがあり、当時の小学生のリアルをコメディタッチで表現していた。そのときの神回である、

転校少女にナニが起こったか?

これが恋ということ知る作品であり(磯崎亜紀子かわいかったなぁ)思春期の衝撃的な作品でした。このことについては、別で書こう。またチェッカーズの主題歌もよかった。切ない。

何か二人でニヤニヤしているし、何やらデート的な話もしている。二人だけでジャブを打ち合って確かめ合っているような。男外野連中はボンヤリと女外野連中は同じようにニヤニヤして聞いている。多分そうなんだろう二人が好き同士という階段を登ろうとしている段階を見ているんだ。そう俺は思い確信し、現実を受け入れられる筈もなく、大好きなミキちゃんを大嫌いなタケシが彼女にするなんて…目の前が真っ暗になり吐き気もしてきて、その場を逃げるように家へと向かった。

泣きながら